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極小の中にあふれる無限66

 あれから2週間が過ぎた。
 エンヴィーはとても頭がよかったらしく、フルーリーが勉強を教えれば、たちまちのうちに習得していった。
 最初は掛け算も満足に知らないような状況だったが、今では分数の割り算もこなすことができる。
 たった2週間ということを考えれば、それは驚くほどの進歩だったといえた。
 フルーリーはそれとなく、スロウスなどに教わらなかったのかを訪ねてみた。フルーリーとスロウスであれば絶対的な知識量が違うのだから、スロウスからの指導を受けていたのなら、もっと勉強が進んでいてもおかしくないのではないかと考えたからだ。
 それに返ってきた答えは、スロウスからは勉強を教えてもらえなかった――ということだった。
 どうしてかと尋ねたところ、帰ってきた答えは、スロウスは大抵寝ているから――といったことだった。
 それにと彼が付け加えた言葉は、「スロウスにたぶん嫌われている」ということだった。
 エンヴィーはフルーリーにしたように、スロウスにも脅迫を行ったのだという。
 とにかくグラトニーに近づく物には容赦なくそうしていたらしい。
 けれどもスロウスには表面上その脅迫の甲かは見受けられなかった。
 そもそも、彼女は半分夢うつつのような状態でいることが多いうえに、今となってみれば、体内である種の感情の起伏を抑えるような薬物を精製して、対応していたのかもしれない。
 そんな彼女は、大人の女性としてエンヴィーを窘めることはしたらしいが、フルーリーのようにそれ以上は踏み込んでこなかったのだという。
 どこか一線を引いて、ふるまっていたように思えるとエンヴィーは語っていた。
 おそらくはエンヴィーが感じていたことは正しいのだろうとフルーリーは感じていた。
 スロウスはいろんな意味で大人なのだ。
 年齢的にも、精神的にも。
 ましてや彼女は大賢女と謳われた女性なのだ。
 過ごしてきた時間と、重ねてきた経験と、学んでいた知識で、フルーリーたちとは絶対的な差がある。
 だからこそ、どうしてもそこに隔たりを覚えてしまうのだろう。
 子供だと感じてしまうのだろう。
 だから、そういった立場での発言になってしまう。
 だから、エンヴィーのような事情を抱える子供にはなかなかその言葉が届かない。
 成果だけで見れば、フルーリーの捨て身のような行動こそが、彼の心に一つ波紋を呼び起こしたのだろう。
 だからこそ、彼女のことをある意味で畏れ、それが故に尊敬し、それは信頼という感情を導き出し、親しみという感情を抱いた。
 それは単にどちらが優秀な教師だったということではなく、どちらがより近付けたのかという話だった。
 先生よりも同じ年頃の友達の方が傷をいやしてくれることが多いように。
 エンヴィーにとってはそれがフルーリーだったというだけの話だ。
 彼が愛するグラトニーとの違いは、正しい表現かは別として、同じ対象を愛することのできることができる可能性が高いという意味での同性として、愛情より親しみを覚えたからこそフルーリーの言葉を享受しやすく、それにフルーリー自身にも彼を導こうとする意欲があった。
 だからこそ、彼もそれに応え、成果を上げていったのだと思われる。
 ただ、そうして過ごしながら、エンヴィーはより、フルーリーは徐々に、心配することがった。
 それは、スロウスもそうだが、グラトニーが目覚める様子がない――ということだった。

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